数ある診療科の中でも、消化器内科は患者からの需要が高い分野といえる。現代の日本はストレス社会と呼ばれており、人々は何かしらのストレスを抱えている。そのストレスが慢性的なものになれば、胃腸を含む消化器官に悪影響が及ぶ。ストレスでお腹の具合が悪くなった経験は、一度はあるのではないだろうか。それだけ、消化器官は心の状態と密接に関係しており、デリケートなものなのだ。特に胃腸はストレスに弱い臓器ともいえる。それを考えると、現代人にとって消化器内科は一層不可欠な分野といっても過言ではない。
今回は、そんな消化器官の治療に携わる消化器内科の看護師向けの情報を綴っていきたい。消化器内科の看護師が持っておきたい資格の一つに、「栄養サポートチーム(NST)専門療法士」がある。これは、栄養状態が優れない患者や栄養療法が必要なに対し、細かく栄養管理ができるようになる資格だ。消化器官は、食事がそのまま状態に直結する器官といえる。よって、看護師は術後の栄養管理や栄養指導、それに伴う精神的なサポートにしっかり徹さなければならない。それを踏まえると、この資格取得で得た知識は非常に有益なものとなるだろう。
また、「消化器内視鏡技師」も消化器内科所属の看護師に役立つ資格だ。医師が内視鏡検査をする際に、より踏み込んだサポートができるようになる資格である。看護師が資格を取得するには、学会認定専門医がいる内視鏡室において、2年以上の実務経験がなくてはならない。さらに、直近1年間の内視鏡業務の介助症例が100件以上必要であったり、学会認定専門医からの推薦が求められたりと、色々な条件がある。気になるならしっかりとチェックしておいてほしい。
現在、消化器内科で働くことに興味を持っている看護師もいるだろう。消化器内科は、将来性も需要も高い分野で魅力的ではあるが、職場の向き不向きもある。そこで自己分析は欠かせない。消化器内科の看護師の概要や適正、目指し方に言及したHPがあったため、ここで共有しておく…〔看護師のキャリアアップに最適!消化器内科とは?〕